元祖【加茂の桐たんす屋】トップページ 創業228年 元祖【加茂の桐たんす屋】
(有)小倉タンス店 TEL:0256-52-8587

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元祖のメーカーが語る
桐たんす
選びのポイント

1/21〜1/24 日本橋で桐箪笥フェア開催!


桐たんす選びのポイント

お値段と品質と、どこでどう見分ければいいの?
難しい用語がたくさんで、判りにくい。。。
“基準”は、何ですか!?
こんなに安くて・・・本当に全部、「桐」なのかしら?

末尾でご説明申し上げました)

「実際に、たんすを見たい!」 「確かめたい!」と
遠路はるばる弊社工場まで、車をとばして
お運びくださるお客様が、驚くほどいらっしゃいます。

心と、桐板の底より、深く皆様方に感謝しつつ、
数々のお問い合わせにもお答えできるよう、
桐たんす選びのポイントをご紹介して参ります。

ご不明点や、もっとお知りになりたいこと、
どんどんお問い合わせ下さいませ。
お一人おひとりが、いちばん合った桐たんすを
お選び頂けますように。

元祖【加茂の桐たんす屋】
(有)小倉タンス店 小倉栄子 拝

 桐たんすをお選びになる際の品質・価格の基準(ポイント)についてご説明いたします。
 桐たんす選びのポイントは、大きく分けて3つあります。
    1:桐たんすのサイズ (おもに横幅の大きさ)
    2:桐たんす本体の厚み (箪笥本体を支える側の厚み)
    3:細工、仕事 (手間の掛かる職人仕事をどこまでやるか)

 お客様の設置場所(換気しにくいクローゼットに置く、結露の多いお宅など)によっては、ポイントをできるだけ兼ね備えたものをお選び頂くことをお勧めいたします。

 実用性を重視してお選びになる場合は、用途に合わせて、もっとも「お得な箪笥」をお選び頂けば良いかと存じます。
 「お得な箪笥」とは、お客様からのご注文が多く、弊社のなかでプロパー(規定の主力製品)となっている箪笥です。製作の流れが一定化しており、逐一の指示・確認が不要なため、職人たちも仕事がしやすいのです。
また、シーズンごとの企画品(目玉商品)も狙い目のお買い得品となります。

 それでは以下、3つの大きなポイントについてご説明をいたします。



サイズが大きくなるほどに、職人たちの仕事も増し、価格も高くなります。
桐たんすのサイズは、35、38、4尺など昔ながらの尺貫法に基づいた、たんすの横幅の呼称で区別されます。

本体のサイズが35(さんご=3尺5寸幅、106センチ)以上であれば、畳紙(たとうし)に仕舞った着物が十分に入ります。身長168cm迄の方なら、33(さんさん=3尺3寸幅、100センチ)のサイズでも大丈夫です。
▼身長160cmの私の着物の畳紙。長さ(横幅):84cm弱。(赤い数字は尺貫法の目盛りです。2尺7寸5分) ▼畳紙の縦幅(奥行):37cm。(1尺2寸2分)
但し、羽織が入るには38(さんぱち=3尺8寸幅、115センチ)以上が必要です。ご婚礼用や、ご実家のお父様の羽織をもらう予定がある場合などは、3尺8寸以上のサイズをお勧めいたします。




▲胴丸。タンス本体の桐板の厚みが1寸(30ミリ)以上になります。箪笥の角が角ばってなく、大きな丸みをもたせているのが特徴です。
標準品の厚みは、並厚(なみあつ)と呼ばれる20ミリです。この20ミリの厚みは、ほとんどのご家庭で十分に、大切な着物を収納するに足る品質です。ただやはり、桐板の厚みを増すほどに、桐の湿度調節機能が発揮され、湿気に耐え、過乾燥にも強く、二世代三世代と受け継がれる箪笥となります。

先にご紹介しましたように、タンスの設置場所によっては、厚みのあるものをお選び頂くことをお勧めいたします。

胴厚(どうあつ)と表示されている箪笥は、板の厚みが27ミリ(=九分胴厚)です。
さらに、1寸(30ミリ)、1寸1分(33ミリ)と厚くなってゆきます。

また、胴丸(どうまる)と表示してある箪笥は、本体の厚みが1寸(30ミリ)以上あり、しかも箪笥の角に大きな丸みをつけた柔らかいデザインになっています。
(胴丸タイプの箪笥は、本体の厚みがある分だけ、タンス全体の横幅も3尺8寸(約115cm)、4尺(約121cm)と大きくなります。)



品質と価格を決めるポイントの技術的な面です。
弊社の桐たんすは、すべて伝統工芸士が丹念に製作しております。手間の掛かる仕事をするほど、品質も価格も高くなります。
弊社が自信と誇りを持ってお勧めする、職人たちの伝統の技(仕事)は、一般的には以下の4点です。


A:総面取り  B:前蟻組接ぎ  C:棚板通し  D:衣装盆横板

  料理の食材の加工のように、箪笥にも「面取り」というものがあります。
  仕事の早い順に、平(ひら)面取り、箱(はこ)面取り、総面取り となります。
    【平面取り】
【箱面取り】
【総面取り】
抽斗と抽斗の間に見える板、棚板(たないた)が平らになっています。
棚板と、本体の面取りをしていないものです。
本体(たんすの外枠部分)の周りの面取りがしてあります。棚板は平らなままです。
「かまぼこ面」は、箱面に丸みを持たせて加工した技術です。
本体とすべての抽斗の周りをきれいに面取りしてあります。
抽斗がたんすの外枠や棚板よりも引っ込んで見えるものです。
桐たんす屋としてのお勧めは、やはり使い勝手の良い 『総面取り』 になります。
抽斗(ひきだし)を抜いて、また入れるときに 『平面』 ですと箪笥の枠や棚板に、抽斗をぶつけてしまいがちです。外枠を取ってある 『箱面』 なら、『平面』 よりも抽斗の出し入れがしやすくなります。
『総面』 は抽斗周りの面がすべて取ってありますので、面に沿わせてすっと抽斗を入れられます。傷つけにくく、いつまでも綺麗にお使い頂けるわけです。

ただ、面取りによって桐たんすの気密性が変わるということはございません。「使いやすさ」を重視して育まれた技術であり、同時に、独特の格調高い美しさを醸し出す細工でもあります。
総面取りのかまぼこ面、ひょうたん面、銀杏面…など、工芸品として優れた美を放つ細工加工も承っております。
▲左:平面取り 右:総面取り▲


  抽斗の組み方・作り方には、木釘接ぎ(木釘留め)、蟻組み接ぎ(蟻組み)とあります。
  仕事の早い順に、木釘留め、蟻組み接ぎ(蟻組み) となります。


【木釘留め】
【蟻組み】
抽斗の前部分の接ぎ方(留め方)に、木釘を使っております。桐は柔らかい木のため、釘も 「木の釘」 を使うのが、桐たんす屋の身上です。 寄木細工のように、抽斗表面の板と抽斗側面の板を組み合わせて接ぎ合わせています。指物師から始まった、和家具伝統の技法です。
結露の多いお宅や、年間の湿度差が大きい地域にお住まいの方、また、ご婚礼用でお子様やお孫様にも使ってもらいたいという場合には、 『蟻組み』 をお勧めいたします。
『蟻組み』 とは、“蟻が入り込む隙間もない” という古い感嘆の言葉に由来するようです。
通常は、木釘留めでも十分です。桐の恒湿性(湿度調整)に問題はございません。

ただ、「せっかく、加茂の総桐たんすを買うのなら・・・」 というお客様には、やはり私ども職人たちの、隙のない美しい蟻組みの抽斗をご用命頂ければ幸いです。


  抽斗と抽斗の間にある、抽斗を支える棚板(たないた)には2種類があります。
  仕事の早い順に、棚板通さない、棚通し(棚板通し) となります。


【棚板通さない】
【棚板通し】
棚板の下が開口部から奥に入ると、薄くなります。(写真の場合:20ミリ→12ミリ) 棚板の厚みは奥までずっと厚く、変わりません。
普通では、なかなか教えてもらえない桐たんすのポイントが、この 「棚板を通すか、通さないか」 でしょう。
『蟻組み』 がひと目で見て分かるものだとすれば、『棚板通し』 はちょっと見て分かるものではありません。家具屋さんで、ご自分で抽斗を抜いて手を突っ込んでみないことには、判別がつきません。

当、元祖【加茂の桐たんす屋】の総桐たんすには、『棚板通し』 も 『棚板通さない』 もすべて仕様に明記しております。
(もし記載モレがございましたらご指摘ください。すぐに明記いたします。)
これは逆に申し上げれば、 『棚板通さない』 でも、私どもがご提供する桐たんすに、気密性に大きな支障はないから、と永の年月にわたる様々なお取引実績のなかで、胸を張らせて頂けるからです。

ただしこのポイントも、設置環境やご用途、ご予算に応じてお選び頂けたら良いかと思います。
桐たんす屋の娘としては、『棚板通し』 が桐たんすの真髄であると、申し添えさせて頂きます。あの、“抽斗を閉めると、ほかの抽斗がす〜っと出てくる” という桐たんすならではの味わい(ぴったりとした気密性)を、よりはっきりとご実感して頂きたいと願うからです。


  抽斗だけの箪笥ではなく、「お盆(衣装盆)」を備えた箪笥をお考えの方は、このポイントもお見逃しなくご覧下さい。
  衣装盆には3種類以上ありますが、ご婚礼用等の特殊なものを除いた一般的なお盆をご紹介いたします。
  仕事の早い順に、普通盆立板、普通盆横板、丸盆(もしくはそれ以上) となります。

【普通盆 立板】

お盆の底板に、立板を使用しています。矢印のタテ方向に板の流れが並んでいるお盆です。

仕上げの「砥の粉塗装(または時代焼き塗装)」は、お盆の前側だけ行います。柾板(まさいた=木目が真っすぐ通った、見た目にも美しい高級桐板)も、お盆の前面のみ使用します。
【普通盆 横板】

お盆の底板は、横板使用です。矢印ヨコ方向に、横に板木を組んで使用しております。
短い板を何枚も使うと、過乾燥によって板と板の間に隙間が生じることもありえます。長い板をヨコに通すことで、板と板の境目そのものが減り、湿度変化により耐えうるものとなります。
弊社の基本仕様です。

塗装は立板盆と同じ、「前面塗装」・「前面柾板」 です。
【丸盆 (もしくは それ以上)】

上の2種のお盆と、はっきり分かる違いは 「四方塗装」 です。
お盆の前面だけでなく、横面、反対側(たんすの奥側)、四方すべてに塗装がしてあります。つまり箪笥にお盆を入れるときに 「こっちが前」 と向きを確かめなくても良く、オモテ・ウラがないといえます。
「みだれ盆」としてもお使い頂ける、美と実を兼ね備えた衣装盆です。
さらに、無垢板使用の本丸盆、魚篭盆(びくぼん)とございます。
当HPをご覧頂いたお客様が、弊社工場まではるばる車でご来社頂いたとき、『普通盆 立板』 のご説明に困りました。弊社ではここずっと作っていなかったからです。お盆は、より大事にしたい着物を入れる場所です (抽斗に仕舞うと、下の方の着物は押されてシワになりますので)。お客様にとって大切な着物を収納するに足るものを。弊社のお盆の仕様は 『普通盆 横板』 とさせて頂いております。


このほかにも、たんすの上下(天地)の角を丸めているか(天丸)、角張っているか(天角)、四方すべてに丸みをもたせているか(四方丸)等々の仕事がございます。

↓こちらの箪笥は、弊社桐たんすの基本形といえます。ぜひ改めてご覧下さい。
35胴厚 総桐たんす 2点セット

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*「こんなに安くて・・・本当に全部、桐なのかしら?」−−−そう思われるのも無理がないことかと存じます。弊社でご提供する製品は、本当・本物の「総桐」です。総桐たんすの生産地として隋一の新潟・加茂のメーカーとしては、当たりまえ過ぎてついついお話ししないことなのですが、もちろん、「100%総桐」です。 けれども、私ども桐たんす屋にとっても「総桐でない時代」はございました。第二次大戦の戦中・戦後という物資のない時代のことです。「前面桐」、「三方桐」と申しまして、たんすの前だけに桐を使っている。あるいは前と両脇は桐だけれど、裏は杉板を使っている、という箪笥です。当家八代目である父は、「桐たんす屋は、平和産業だのぉ」とよく申します。堂々と本物の桐たんすを造ることが出来る、そしてお客様方にお届けしてお使い頂ける。お着物を心ゆくまで楽しんで頂く環境をご提供できること。桐を愛でる安らぎと温もりある生活を、お届けできること。受け継がれた職人の技術も、お使い頂けて初めて意味を成します。総桐のたんす屋が存続できること自体に感謝しつつ、皆様にとってより価値ある製品を造りだすべく、一同、これからも努めて参ります。

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